STAR FESTIVAL 2019 Keita Kawakami & YUMYインタビュー

今年の5月18日から19日に掛けて京都のスチール®の森 京都で開催された野外フェス「STAR FESTIVAL」に、SOMETHINNのレジデント陣、DJ Fulltono、Keita Kawakami、YUMYが揃って出演した。Red Bull Stageのオープニングを務めたKeita KawakamiとYUMYの2人に、プレイの感想、印象に残ったアーティストやMain Stageに登場したDJ Fulltonoのプレイなどについて語ってもらった。

取材・構成/Tokunaga Kizamu
写真/skinny

-今回のSTAR FESTIVALでの2時間B2Bセットを振り返っての感想を聞かせて下さい。


Keita kawakami: 個人的には2時間すごい良いバランスで出来たかなと思っています。

今回僕らは最高音響が入っているRed Bull Stageのトップバッターで出演させて頂いて、まずはYUMYちゃんの25分セットから始めたのですが、1曲目から派手なマイアミベース流してていきなりぶっ飛ばされました。(笑)

当日僕らは昼ぐらいから着いてて、メインではDaniel Wangがずっと良い感じのディスコを掛けてて2人で酒飲みながらゆっくりしてたので、あの1曲でスイッチが入ったし今回のセットの方向性を掴みました。

YUMY: Red Bull stageで最初に鳴らす音だし、気持ちいい風も吹いてるし…。ゆっくり静かに始めていこうかなと考えてましたが、リハを終えて準備しているとお客さんが徐々に集まってきてくれて。ほろ酔い状態というか既に仕上がってる人の姿も見えたのでなんだか嬉しくなって、これはもう完全に踊るしかないでしょスイッチが入りました。(笑)

ヘロヘロと力が抜けるようなラップに笑ってしまいそうになるけど野外で聴くとこれまた最高、マイアミベースのド定番ソングです。

Keita Kawakami:これ1曲目にかけるの強すぎる!(笑)

僕だったらゆっくり上げていってたと思うし、いきなりフルスロットルで2時間走り切れたのは良かった。あとYUMYちゃんが結構ブーティーな感じでやってくれたので、僕がそこから25分硬いエレクトロとかで少し締めたりして、そこから最近のブレイクビーツとかまたDisco Dとかブーティーなラインに戻ったり色々振った気がする。

この後またyumyちゃんが20分って感じで、この時点でBPMは145ぐらいでパスしたかな。

YUMY:そうでしたね。私が序盤で好き放題やってしまったのをファラカミさんがきちんと回収してくれて助かりました。お客さんも盛り上がっていたし、私も気持ちが高まってブースから出て一緒に踊ってました。途中小さな女の子が寄ってきてくれて、手を取り合って踊ったのが印象に残ってます。可愛かったなぁ…鳴ってる音はゴリゴリのブレイクビーツなんですけど…。(笑)


-前もってどんなプレイをしようってプランはありましたか?


YUMY:大まかな流れというか、こんな感じでパスするね~とは聞いてたんですけど細かくは決めてなくて。直前までどうする?どうしたい?って話しながら過ごしてました。
ただ、120分の持ち時間を2人でやらせてもらう機会ってなかなか無いので、普通にやってもつまらないなぁとは思っていて。

自分達が普段やっているジャンルの音楽を不特定多数の人に聴いてもらえる絶好のチャンス!と色々詰め込んでしまった部分はあるかもしれませんが、2人の持ち味を十二分に発揮できたセットになっていたかなと思います。

Keita Kawakami:そうですね!実は2回ぐらい打ち合わせの電話をしたんですけど、結局最後には「やりたいようにやろか!なんとかなる。」って何も決まらず本番を迎えたという…(笑)
2時間のうち最後の30分はジュークでB2Bをしようってとこだけ決まってて、あとはだいたい交代するタイミングのBPMは軽く話してたかな。本当あの音響システムで色々かけれて楽しかった! YUMYちゃんが言うように、2人の持ち味は全部出せたかなと思います。

あと当日フルトノさんが着くはずの時間にまったく現れず、ツイッター見たら
「ヤバ、氷川きよし聴き入ってたら山科まできてもうた。ファラカミ&YUMY間に合わん!」
って呟いてるのを見て本番始まったのも最高でした(笑)


-プレイした中で印象に残った曲があればを教えて下さい。


Keita Kawakami:個人的には僕の1回目のセットでかけたTECHNOMANのエレクトロがすごく良い鳴りしててかった!最近物販してたエレクトロ作品集のCD-Rから2曲かけたのですが、どちらもパキっとなっててベースも綺麗に出ててすごかった…ブースを出て聴いてみたかったです。

あとはフルトノさんが途中で到着してブースに来てくれて、確かその時YUMYちゃんがBPM145~150ぐらいでプレイしてたタイミングで、「Juke Morningをかけたいんですけどどう思います?」と相談したら「この音響だと低音も良い感じに出ると思う!」と言ってくれてかけたのも印象に残ってます。


YUMY:ごみ収集車ネタのあの音楽ですね!殺伐とした空気から一気に平和な空間になりましたよね(笑) ほんと、ガラッと雰囲気が一変したからすごい。

私は終盤にかけたSilkieのLove Affairが最高に気持ち良かった。
ここまで割と全力疾走な流れできていたので…ちょっと一息入れたい時とか普段のDJでもよくかけるんですけど、こういうフワッと踊れる曲っていいですよね。


-B2Bの最後のジュークのパートについて聞かせてください。

Keita Kawakami:2回目の僕のセットでBPM150~160までもっていって、最後の30分をB2Bでジューク/フットワークをプレイしました。

リハでも確認したけど今回のシステムとジュークはすごく相性が良く感じたので、あのセットは何をしても成り立ったというか。色々なジャンルをプレイしたけど、このB2Bで全部回収して2時間良かったなと思ってもらえるよう全部出し切りました。実際のSOMETHINNでも色んなジャンルはかかるけど、基本的にはジューク/フットワークのイベントなのでこの時間をピークに見せたかった。B2B中盤にかけたフルトノさんのdrapingシリーズの10番は本当キラーチューンでした。


YUMY:ファラカミさんの言うとおり、ここが一番の山!って気持ちでした。ラストはしっとり終わろうかと思ってたのに、楽しくなりすぎちゃって結局最後のほうまで強めのアシッド系のジュークとかかけてましたよね(笑)

ジュークは分数が短いものが多く、1分弱しかない曲もあったりするので お互いがあまり深く考えずクイックに繋いでいきました。なので予期せぬ謎のグルーヴが起きたりして、それも含めて楽しかったです。

プレイを終えたあと、20代前半ぐらいの若いお客さんに声をかけていただきました。
後半にかけてた曲ってどんなジャンルなんですか?どうやって繋いでるんですか?などと沢山の質問をしてくれて…。初めて耳にする音楽に興味をもってくれた事が嬉しかったですし、私も一番最初にジュークを聴いた時の衝撃とか戸惑いとか、いろんな気持ちを思い出しました。
私達のDJを聴いてくださった方に、少しでもジュークの良さや楽しさが伝わっていればいいなと思います。


-STAR FESTIVALで色んなアーティストを観たと思いますが、印象に残ってるアーティストはいますか?


YUMY:私はRed Bull Stageで見た食品まつりさんです。
辺りはすっかり日が落ちて、少し肌寒くなってきた時間帯でしたね。
この日はゆったりとした遅めのBPMのハウスをプレイされていました。

ステージ周辺にはぼんやりとした明かりがいくつも灯って、その幻想的な雰囲気と食品さんの音楽がとてもマッチしていたように思います。日中の疲れを消し去ってくれるような、優しい空間に癒された人も多かったんじゃないでしょうか。

Keita Kawakami:食品さんすごかったよな!色々あるけど僕は2日目の田中フミヤさんかな。僕が初めて体感したってのもあるけど、フルトノさんのDJスタイルのルーツとかも見えた気がしてすごい良い体験だった。

個人的にDJが瞬間的に作るピークに魅力を感じる事が多いけど、ほとんど何も起きてない中で気付けばグルーヴを掴まされてるのって本当強いなぁと思って。少しの音源の変化でアガれる体に改造されてた4時間だった。そんな中で音質悪めのシカゴハウスを数曲挟まれたらもう...(笑)

他にも色々気付きがあって個人的にはすごく印象に残ってます。


-Main Stageに出演したフルトノさんのプレイの印象について教えてください。

YUMY:音が前の音を食って、どんどん音の形が大きくなっていくイメージというか…うまく言葉に表せないんですけど、轟音に飲み込まれそうになる感覚がとても気持ちよかったです。曲が不可思議な展開を迎えるたびに大きな歓声が上がって、それすらもフルトノさんの音楽の一部になっているように感じました。あのスケールで体感できたことはとても贅沢だったと思います。

Keita Kawakami:最近フルトノさんがやってるセットの延長って感じだったけど、あの規模感で観るとまた全然違ったというか。中盤から後半にかけてミニマルでハードなjukeを連発していて、真っ暗な中にお客さんの歓声や奇声も混じってすごい異様な空間になってて凄かった。Shackleton→EYヨさんってすごいタイムテーブルの流れで、ジューク/フットワークだけであれだけ盛り上げてたのは感動したしすごく刺激になりました。


-次回以降のSOMETHINNの予定を教えてください。


Keita Kawakami:6月は大阪開催となり、東京からフィンガードラマー/プロデューサーのKΣITO君をゲストに迎えます。KΣITO君は東京に行ってから仲良くなったりして、一緒にやるようになって改めて本当格好良い人だなぁ...と思って。ジューク/フットワークのLIVEであれだけの完成度でMPC叩いてやる人って世界中探してもいないと思うし、本当このタイミングで是非大阪の方にも観てほしいとも思っています。

他にも大阪のゲットーテック/ゲットーハウス・デュオ7:2もliveセットで出演して頂き、DJは僕らSOMETHINNメンバーが久しぶりに3人揃っての開催となります。


7月はYUMYちゃんのホーム米子にてSOMETHINNの開催が決定しており、ゲストには水曜日のカンパネラのプロデューサーで最近ジューク/フットワークのアルバム「沸騰 沸く ~FOOTWORK~」をリリースしたKenmochi Hidefumiさんです!

YUMY:米子は決して大きい街ではないですし、都会のような派手さもありません。しかしどこにも負けることのない素晴らしいシーンがあって、私はそこに集う人々や遊び場が大好きです。自分が自信を持って好きだと言える場所で開催できることがとても嬉しいし、地元のお客さんにもSOMETHINNの音楽をどんどん体感してほしい。

イベントを通して新たな繋がりが生まれたり、誰かの何かのきっかけになれたらいいなと思います。何かとんでもないことが起こってほしいなぁ…。

県内外問わずどなたでも気軽に遊びに来ていただけたら嬉しいです。楽しみにお待ち下さい!


SOMETHINN

DJ Fulltono (Booty Tune) Pharakami Sanders (Kool Switch Works) YUMY

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